スイーツで神戸を元気にする　神戸スイーツ学会

2013年7月27日(15：00～16：30)神戸市産業振興センター10階 “神戸食堂～はぁとす”にて、
神戸スイーツ学会　第20回定例研究会が開催されました。

今回は「機能性スイーツ」ということで、普段とは違う新しい切り口でスイーツをハートスフードクリエイツ＜代表取締役＞西脇章様からご紹介いただき、アークレイ株式会社　からだサポート研究所＜所長＞河合様、株式会社アルファリンク

＜マーケティング部＞藤原様から機能性素材についてご説明いただいた後、神戸芸術工科大学 プロダクトデザイン学科 大田尚作先生に3Dプリンターの可能性についてお話をしていただきました。

【ハートスフードクリエイツ　代表取締役　西脇章氏より】

・はじめに
西宮市苦楽園でケーキ屋の店長を務めたのち、現在の会社を設立しました。
会社の事業内容としてはまず1つ目に給食事業があります。昔は食べてくださいと“配給”し、一つのものをみんなで一緒に食べていましたが、これからは食べる側、選ぶ側が求める時代になっていきます。そのためハートスでは、給食を“求食＝求める食”と考え事業を行っています。2つ目の事業としましては、神戸の野菜とスイーツを使ったジェラートを販売しています。こちらは神戸セクションの認定も受けています。それから兵庫、神戸の食材にこだわった料理を提供するレストラン「はぁとす」のなど運営も合わせて行っていますので、ぜひ一度ランチにでもお越しいただけたらと思います。

・機能性スイーツとは
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堅苦しい言葉で言うと「健康の増進に効果の期待できる材料を取り入れ、おいしく摂取することができるお菓子」ということなんですが、要はいろんなスイーツにアークレイさんやアルファリンクさんなどがお持ちの材料を使ってスイーツを開発したということです。ここの材料ということなんですが、メーカーさんが独自に開発された機能性素材を素材の中に混ぜ込んでいくということで開発を進めました。今日は実際にAGハーブMIX、Phase2、シニュリンPFを混ぜ込んだものを3種類試食をしていただきます。よくサプリメントなんかで錠剤としてとられると思いますけど、楽しく美味しくスイーツで食べましょうというのが簡単なコンセプトとなっています。またこれが機能性スイーツの形なんだなというものを作り上げたいと今回神戸芸術工科大学教授の太田先生に協力いただき、パッケージだけではなく形自体にこだわっていきたいと考えています。今日はまだそこまでいっておりませんので通常のマドレーヌの形ですが・・・

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[基本コンセプト]
①毎日続ける（食べる）ことで効果が持続する
②手軽で美味しいスイーツ
③神戸らしいお洒落なデザイン

・まとめ
機能性素材ですが、その機能については後ほどお話しいただきますが、直接食べると個性があります。なのでそれぞれのフレーバー、味わいの相性の良いものでないとなかなかおいしくいただけません。そこで今回はAGハーブMIXはマドレーヌのようなしっとりした焼き菓子、Phase2はショコラ風味のパウンドケーキに、シニュリンPFはカフェオレ風味のアイスクリームと組み合わせ、素材のテクスチャーを生かしたスイーツを開発しました。

【アークレイ株式会社　からだサポート研究所　所長　河合氏】

・はじめに
アークレイは創立53年京都の会社で自己血糖測定器のシェアは国内6割という臨床検査の会社です。そのなかで、からだサポート研究所はアークレイグループの食品事業を担っております。今回はそこで研究開発した機能性食品素材の中から抗糖化素材「AGハーブMIX」をご紹介します。AGハーブMIXのほかにもシークワーサーエキスや温州みかんエキス、グルコレスキューという糖尿病ケア関連商品も販売しています。

・AGハーブMIXとは
カモミール、ドクダミ、セイヨウサンザシ、ブドウ葉の4種類のハーブの抽出エキスです。製品使用としてはサプリメントや健康食品、最近ではハートスフードクリエイツさん以外にも飲食店でハーブティーに使用される方もいらっしゃいます。

2年前TV「ためしてガッテン」で糖化老化物質「AGE」が紹介されましたが、AGハーブMIXは糖化抗糖化作用、抗酸化作用によるエイジングケアに期待ができます。

 
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【株式会社アルファリンク マーケティング部　藤原氏】

・はじめに
アルファリンクは昭和63年創業の健康食品原料の輸入販売会社で、米国・アジアを中心に世界各国で事業展開をしています。現在世界的に「ヘルシーカテゴリー」つまり食品と機能性のカテゴリーを合わせたようなものがトレンドとなっており、タイではPhase2がはいったダイエットインスタントコーヒーがネスレから発売されたり、フィリピンでは同じくPhase2が入ったアイスティーが発売されています。

・Phase2とは

白インゲン豆のエキスパウダーで、炭水化物を消火するα-アミラーゼの動きを抑え、炭水化物の吸収を抑制することで、ダイエットや抗糖尿病の効果が期待できます。

・シニュリンPFとは
http://cialiscouponedtrial.com/ シナモンのエキスパウダーで、メタボリックシンドローム、ダイエット、糖尿病予防が期待ができます。

また西脇社長、機能性素材を使用した健康に良いスイーツというだけではなく、目でも楽しめる
新しいスイーツを作っていきたいとの事で、それに関してこの研究会でもたびたびお世話になっている
神戸藝術工科大学の大田尚作教授のご協力の下、次世代スイーツの商品開発を行っていくとの事で
今回、神戸藝術工科大学の大田尚作教授からもお話を頂きました。

【神戸芸術工科大学 プロダクトデザイン学科 大田尚作氏】

・3Dプリンターの応用
これまで、マドレーヌといったらこの形と同じようなものばかりでしたが、現在3Dプリンターというものが発売され、注目されています。そしてそれを用いることでこれまでできなかった型が安価で作れるようになります。
またこれからの時代、3Dプリンターのような機材の開発、機能性素材の開発によって家庭でも家族の一人一人の健康状態に合わせた料理が作れる時代がそう遠くない将来にやってくるでしょう。たとえば同じものを私はコレステロールカット、あのひとはカロリーカットで…というように。

そして今回ご紹介いただいた機能性素材を使用したスイーツがこちらになります

・マドレーヌ（AGハーブMIX）

・ショコラ風味のパウンドケーキ（Phase2）

・カフェオレ風味のアイス（シニュリンPF）

今回の研究会、参加者の方からは健康に良いものとは思えないほどどれも美味しかったとの声が多く寄せられ、美味しくスイーツを食べながら健康になれる。そんな新しいスイーツの登場を目の当たりにするとともに、大田教授からは、3Dプリンタを用いることでそう遠くない将来、お店や家庭でオーダーメイドの料理やスイーツを低コストで作ることが可能となるというお話もして頂き、何度も会場からは驚きの声あがっておりました。

また参加者の中にはパティシエの方もいらっしゃり、是非今後の商品開発の参考にしたいという嬉しいお声も頂きました。

【質疑応答】
Q.アイスにシニュリンPFが入っているということですが、黒いつぶがシニュリンPFですか？
A.そうです。黒いつぶがシニュリンPFになります。

Q.パッケージで気をつけられることは？
A.まだ商品が出来あがっていないので構想段階です。しかし食に関するもののパッケージということで色の制限もありますし、ユニバーサルカラーを用いるなどして、社会性を持ったものにしていきたいと考えています。